海外起業1年目でやらかした3つの失敗

起業ストーリー

こんにちは、Dextaです。

今回は、私が東南アジアで起業して最初の1年目に直面した「3つの失敗」についてお話しします。

今でこそ笑い話や教訓として語れますが、当時は正直、焦りや戸惑いの連続でした。これから海外でのビジネスを考えている方にとって、少しでも参考になればと思います。


1. 想定外の追徴課税で資金繰りが大混乱

起業初年度、予想外の出来事が私を襲いました。

それは「追徴課税」です。申告ミスではなく、解釈の違いによって課されたものでしたが、結果的に初年度に確保していた運転資金の大半が一気に吹き飛びました。

実際には後に裁判で争い、全額還付されることになるのですが、そのプロセスには1年以上もの時間がかかり、その間は常に資金繰りに追われる状態が続きました。

当初は「余裕のある資金計画」を組んだつもりでしたが、こうした突発的な行政対応まで想定していなかった点が甘かったと、今でも反省しています。


2. 幹部候補とのギャップに悩んだ採用判断

現地スタッフの中核として幹部候補を採用したものの、最初のうちは価値観の違いや意思疎通のギャップに悩まされ、かなり苦労しました。

「自分の思いが伝わらない」「なぜそう動くのかが理解できない」といったズレが日常的に起こり、何度も面談を重ねながら軌道修正を試みました。

それでも数年を経てようやく相手の特性や強みが見えてきて、今では会社を支えてくれる存在にまで成長してくれました。

この経験から、「最初の印象だけで判断せず、長い目で育てる姿勢」が大切だと学びました。


3. 文化の違いを軽く見ていた

起業前から文化の違いには一定の理解があったつもりでしたが、実際の運営で直面した細かな違いに何度も戸惑わされました。

中でも印象的だったのは、「掃除の時間を勤務時間に含めるかどうか」という些細に見える問題です。

日本であれば、終業時間後に掃除をしてから退社する文化も珍しくありませんが、現地では「勤務時間外での掃除は業務ではない」という認識が一般的。

こうした違いに気づかず、日本の感覚を押し付けようとした結果、スタッフとの信頼関係にも小さな亀裂が生じかけたことがありました。

そこから「正しさ」ではなく「習慣の違い」として受け止め、すり合わせていく姿勢を意識するようになりました。

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まとめ

海外での起業は、想定外の出来事の連続です。

どれだけ準備しても、文化、制度、人間関係の“ズレ”からくるトラブルは避けられません。

ただ、それらを経験として受け入れ、そこから学んで軌道修正を重ねていくことこそが、現地で長く事業を続けるための大切な姿勢だと感じています。

私の失敗が、これから海外に挑戦する誰かのヒントになれば嬉しいです。

Dexta

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