こんにちは、Dextaです。
今回は、海外でのキャリアをスタートさせた初期の頃に、「やっておけばよかった」と心底感じた準備のひとつ――語学力の事前準備について、率直にお話ししたいと思います。
1. 渡航前の大きな誤解。「日常会話」と「ビジネス」の間にある高くて深い言葉の壁
正直に言えば、渡航前の私は「語学なんて現地で暮らしながら覚えていけばいい」と思っていました。ビジネス英語も完璧ではなく、現地語に至ってはほぼゼロの状態。それでも何とかなると軽く考えていたのです。
実際、意思疎通レベルであれば、現地に飛び込んでしまえば多少は何とかなります。東南アジアでよく耳にする「夜学」に通えば、日常会話レベルであれば意外と早く身につく、というのもまた現実です。(笑)
ただし、それは「日常会話が成立する」というだけの話。ビジネスとなると、話はまったく別でした。
言葉の壁を越えた先にあるのは、よりシビアな『規制』と『資本』の壁です。各国で異なるリアルな参入障壁については、東南アジア4カ国の外資規制と最低資本金を比較したこちらの記事が参考になります。
2. 公式文書と現場の生の声。翻訳ツールでは決して埋められない経営現場の空白
起業に際しては、現地の役所への申請書類や、会社登記に関する公式文書などを読み込む必要があります。ところが、それらの資料は必ずしも英語で書かれているわけではありません。
たとえば、
- ベトナムやタイ、インドネシアでは公式資料が現地語のみで発行されるケースが珍しくなく、
- 翻訳サービスも不完全または高額で時間がかかるため、自力で解読するしかない場面も多々ありました。
英語ができれば多少はカバーできるかと思いきや、現地の担当者自身が英語を話せないことも少なくありません。これは特に、
- 工場や生産現場のスタッフ、
- 地方自治体の窓口、
- 現地の取引先の中小企業などで顕著です。
こうした「言葉の通じない現場」で、日本式の常識が通用せずに生じる摩擦については、「掃除は業務外」という認識のズレでも詳しく触れています。
3. 言葉不足が招いた「信頼構築」の停滞。最初の1年を無駄にしないための教訓
語学に対する準備不足のせいで、現地に渡航して最初の数か月から1年ほど、会社員として働き始めたばかりの私は、
- 意思疎通に無駄な時間を費やす、
- 何をしたら良いか、どのように指示を出して良いか分からない、
- スタッフとの信頼関係が築けない、という状態が続きました。
これは、現地の駐在員、責任者としては致命的です。今振り返ると、あの1年は半分以上無駄だったと感じています。
なお、派遣元の企業によっては、渡航前に語学研修の機会を設けてくれる場合もあります。実際に私の知人には、現地語を数ヶ月間学んでから赴任した人もいました。
ですが私の場合、そうした準備期間や研修は一切なく、まさに「言葉の武器」を持たずに現地に放り込まれた感覚でした。
もし、皆さんが今の環境で十分な準備ができないと感じているなら、一度『海外で戦える自分』を再定義してみるのも一つの手です。ハイクラスな海外求人を扱うプロに相談することで、自分が今どのレベルの武器を求められているのか、客観的な視点を得ることができます。
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※あの時の私に、こうした相談先があれば、あんな無謀な飛び込み方はしなかったかもしれません。」
4.【実践】ASEAN起業で最低限準備しておくべき「英語」と「現地語」の具体的ライン
私自身の経験から振り返ると、ASEAN地域で起業する場合、英語だけでは不十分だと感じています。
最低でも、
- ビジネス英語でのメール・会話の基礎、
- 現地語での「あいさつ」「感謝」「お願い」「数字」「簡単な読み書き」
- 公式書類に出てくる頻出単語(会社登記、税務、規制関連)
などは、事前に身につけておくべきだったと心から思います。
5. 結論:語学は「完璧」より「準備」。飛び込む前の積み重ねが最大のリスクヘッジになる
語学は、完璧を目指す必要はありません。ただし、何も準備しないで飛び込むと、時間と信用を失うリスクが非常に高いということは、ぜひ伝えておきたいです。
私のように「現地で何とかなるでしょ」と思っていた方こそ、今からできる範囲で語学のベースを整えておくことを強くおすすめします。特にオンライン教材や音声学習ツールを使えば、移動中や空き時間でも鍛えることができます。
その積み重ねが、渡航後のスタートダッシュや、長期的な信頼関係の構築にも大きな差を生むことを、私は今、強く実感しています。
Dexta
単語を覚えるだけでは、海外経営の壁は越えられません。なぜ現地のスタッフと意思疎通がズレるのか。
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