【海外起業の落とし穴】起業1年目の「3つの手痛い失敗」。追徴課税と採用ミスを乗り越えた教訓

起業ストーリー

こんにちは、Dextaです。

今回は、私が東南アジアで起業して最初の1年目に直面した「3つの失敗」についてについて振り返ってみます。

今でこそ笑い話や教訓として語れますが、当時は正直、焦りや戸惑いの連続でした。これから海外でのビジネスを考えている方にとって、少しでも参考になればと思います。

私が万全を期したつもりだった東南アジア起業の成功率を高める「5つの準備」現地生活のリアルさらにはASEAN各国の投資環境を踏まえてもなお、現場では想定外の事態が起こりました。


1.【税務リスク】解釈の相違で運転資金が消失。想定外の「追徴課税」と裁判の記録

起業初年度、予想していなかった出来事が重なり、いきなり足元をすくわれました。

それは「追徴課税」です。申告ミスではなく、解釈の違いによって課されたものでしたが、結果的に初年度に確保していた運転資金の大半が一気に吹き飛びました。

実際には後に裁判で争い、全額還付されることになるのですが、そのプロセスには1年以上もの時間がかかり、その間は常に資金繰りに追われる状態が続きました。

当初は、自分なりに「余裕のある資金計画」を組んだつもりでしたが、突発的な行政対応まで想定していなかった点が甘かったと、今でも反省しています。

この税務リスクは、まさに経営における『不測の事態』。後日、銀行取引なしで資金繰りに奔走することになる、「銀行に頼らない資金調達のリアルについてはこちらに綴っています。


2.【採用の失敗】幹部候補との致命的な価値観の不一致。選考で見落とした盲点

現地スタッフの中核として幹部候補を採用したものの、最初のうちは価値観の違いや意思疎通のギャップに悩まされ、かなり苦労しました。

「自分の思いが伝わらない」「なぜそう動くのかが理解できない」といったズレが日常的に起こり、何度も面談を重ねながら軌道修正を試みました。

それでも数年を経てようやく相手の特性や強みが見えてきて、今では会社を支えてくれる存在にまで成長してくれたスタッフもいます。

この経験から、「最初の印象だけで判断せず、長い目で向き合う姿勢」が大切だと学びました。

もし、採用の段階で現地のマネジメント層の特性や、日本人が陥りやすい選考の盲点をプロから助言してもらえていたら、これほど険しい道を行かずに済んだかもしれません。

[Samurai Job(JAC Recruitment)で、海外進出・ハイクラス採用の現実を相談してみる]

※当時は存在を知りませんでしたが、あの時これを知っていれば、もっと無駄な遠回りをせずに済んだはずです。」


3.【文化の壁】「掃除は業務外」という認識のズレ。日本式の常識を押し付けた代償

起業前から文化の違いには一定の理解があったつもりでしたが、実際の運営で直面した細かな違いに何度も戸惑わされました。

中でも印象的だったのは、「掃除の時間を勤務時間に含めるかどうか」という些細にも思える問題です。

日本であれば、終業時間後に掃除をしてから退社する文化も珍しくありませんが、現地では「勤務時間外での掃除は業務ではない」という認識が一般的。

こうした違いに気づかず、日本の感覚を押し付けようとした結果、作業員やスタッフとの信頼関係にも小さな亀裂が生じかけたことがありました。

そこから「正しさ」だけを押し通さず、「習慣の違い」としても受け止めことにして、すり合わせていく姿勢を意識するようになりました。

こうした「ズレ」を乗り越え、私が20年かけて学んだ「現地スタッフとの信頼構築の極意」や、現場での「教育とマネジメントの葛藤」についてはこちらからご覧いただけます。

なぜ私の『余裕のある計画』は脆くも崩れ去ったのか。その答えの多くが、この本に凝縮されていました。
『失敗の本質』:過去の常識に縛られ、現地の現実に適応できなかった自分を客観的に見つめ直す勇気をくれる名著です。


4.【結論】海外経営は「ズレ」の連続。想定外を前提とした「修正力」こそが唯一の生存戦略

海外での起業は、想定外の出来事の連続です。

どれだけ準備しても、文化、その国の制度、人間関係の“ズレ”からくるトラブルは避けられません。

ただ、それらを経験として受け入れ、そこから学んで軌道修正を重ねていくことこそが、現地で長く事業を続けるための大切な姿勢だと感じています。

私の失敗が、これから海外に挑戦する誰かのヒントになれば嬉しいです。

Dexta


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